岡崎城には、飲食を提供しているお店が数件あります。
- 八千代本店
- いちかわ
- お休み処 桜茶屋
- ひょうたんや
- 立礼席・葵松庵・城南亭
お茶とお茶菓子を提供する喫茶(茶室)があるお城は多くありますが、食事を提供するお店があるのはたいへん珍しいです。
城にお食事処があることは賛否両論あるかもしれませんが、お食事処があることで、まる1日お城を楽しむことができます。
それぞれのお店の使い分けは以下のとおりです。
- 席に座ってゆっくり食事を楽しみたい方は、「八千代本店」、「いちかわ」、「お休み処 桜茶屋」
- 食べ歩きたい方は、「お休み処 桜茶屋」、「ひょうたんや」
- 茶室でゆったりお茶を一服したい方は、「立礼席」
これがあるから岡崎城は何度行っても楽しい!
三河の郷土料理といえば、豆味噌こと赤味噌を使用した料理が有名です。味噌カツを提供する店は多くありますが、菜飯田楽を提供する店はひじょうに珍しい存在。
ぜひ、三河の豆味噌を使ったなめし田楽を食べてみてください。
本記事では、岡崎城の常設飲食店を食レポします。
イベント時にはキッチンカーが来ますが、本記事では紹介しません。
八千代本店
青海堀のすぐ近く、家康と竹千代の出世ベンチがある静かな場所に、そのお店はあります。
とても落ち着いた雰囲気の室内。座敷席の他に、テーブル席もあります。
窓際に座れば、涼し気な川の流れや木々の音が聞こえてきます。
天守は木々に隠れて、ちょっと見えづらかったかな。
なめし田楽定食
料理が運ばれてくると同時に、木の芽とお吸い物のいい香りが食欲をそそりました。
ご飯の上になめしがかかっていますので、混ぜてお召し上がりください。
なめしは乾燥したふりかけタイプ。
適度に混ぜて口に運べば、菜の香りと程よい塩味が口の中に広がります。
田楽も、香ばしく焼かれた豆腐に八丁味噌のコク、木の芽の香りが口の中に広がり、たいへん美味しい。
濃い味付けの田楽に対し、お吸い物の鶏のつみれとお麩が薄味で、口直しにちょうど良い。
一見すると、「量が少ないかも?」と感じましたが、意外と豆腐のボリュームがあって、満腹。
さしみ付きは地元三河湾産のものを使用しているため、季節によって異なるものが提供されるようです。
\ 家康の愛した八丁味噌を使用したなめし田楽と懐石料理、郷土料理 /
いちかわ
隠居曲輪にある「いちかわ」は、八丁味噌を生かした定食メニュー(田楽定食、味噌おでん定食、味噌カツ定食)のほか、パフェやあんみつ、ぜんざいといった甘味メニューが充実しています。
田楽定食
田楽定食(どてやきつき)
田楽定食は、副菜として「どてやき」と「酢の物」から選べます。
ここはやはり三河名物どてやきで。
田楽の上にかかっている黄色いものは辛子。
個人的には辛子はない方が好みです。
徳川家康と徳川四天王パフェ
徳川家康と徳川四天王をイメージしてつくられたパフェは、見栄えが良いだけでなく、味も文句なし!
- 徳川家康:抹茶蜜に小豆
- 酒井忠次:抹茶に桜蜜
- 本多忠勝:黒蜜に八丁味噌
- 榊原康政:フルーツにキャラメルソース
- 井伊直政:いちごにいちごソース
同じ四天王パフェでも、季節的に提供できるものとできないものがありますし、売り切れしてしまうこともあります。全てのメニューがいつでも食べられるわけではありません。
個人的なおすすめは、本多忠勝パフェ!八丁味噌の塩味とコクが、甘みを引き立ててくれます。
徳川家康パフェ
徳川家康パフェは小豆✕抹茶ソース
よくある普通の抹茶パフェです。
クリームの下から、小倉あんと濃厚抹茶アイス。
抹茶アイスの苦みと小倉あんの甘みがよく合います。
酒井忠次パフェ
酒井忠次パフェは抹茶✕さくら
桜ソースの塩味がクリームの甘味を引き立てており、また、ほのかに桜の香りが口の中に広がります。
桜アイスの上に小倉あんに、桜を練り込んだスポンジ。
宴会部長ならぬ宴会武将の酒井忠次に、桜は似合ってますね。
本多忠勝パフェ
本多忠勝パフェは黒蜜✕八丁味噌
八丁味噌のパフェというのが斬新すぎる!食べるしかないっしょ!
甘いクリームの上に振りかけられた八丁味噌パウダー。
八丁味噌の塩味とコクが時折刺激となって、クリームの甘味を引き立てています。また逆に、クリームの甘味が八丁味噌の塩味とコクを引き立てていました。
八丁味噌がこんなにクリームとの相性が良いなんて、思いもしませんでした。
忠勝パフェの茶色い物体はなに?
外側がカリカリとした美味しい揚げまんじゅうでした。
これよりも一回り大きいSPパフェというのもあり、本多忠勝SPパフェはまんじゅうではなく栗が使用されます。
榊原康政パフェ
榊原康政パフェはフルーツ×キャラメルソース
フローズンベリーがたっぷりはいったパフェに、キャラメルソースの苦みがアクセント。
クリームの中から、マンゴー?らしきものが。
下のアイスと密着していて、崩すのに苦労しました。
ピンク色のスポンジは、何のフルーツかはわかりませんでしたが、何らかのフルーツフレーバーのスポンジを使用しています。
最後は容器の下に溜まった苦みのあるキャラメルソースは、戦国武将にピッタリの味かも。
井伊直政パフェ
井伊直政パフェはいちご×いちごソース
井伊の赤鬼と呼ばれた赤備えをイメージして、赤いいちごのパフェ。
クリームの中にもいちごがたくさん隠されていました。
普通のいちごを想像していたら、使用されているのは冷たいフローズンいちご。
甘くはありませんが、シャリシャリとしたシャーベット食感が良いですね。
幾多の戦で先陣を切って敵陣に突っ込む直政のイメージにはピッタリかも。
\ 岡崎公園隠居曲輪八丁味噌料理 /
お休み処 桜茶屋
桜茶屋は庶民的なメニューでお値段も比較的リーズナブル。
店内で食べることもできますが、団子や五平餅をテイクアウトして食べるのも良し。
お店の周辺では、五平餅やお団子をテイクアウトして食べ歩きをしている人が多くいます。
桜茶屋の五平餅
外側がカリカリで香ばしい五平餅。いりゴマがいいアクセントになっています。
受け皿がないので、ポタポタ落ちる味噌ダレに注意!
食べるときは服が汚れないように注意してください。
桜茶屋名物:半蔵餅
服部半蔵正成をイメージしたお団子です。1つで3種類の風味が楽しめます。
団子の一つ一つが大きくて、ボリューミー。普通のみたらし団子3~4本分ありそう。
お団子は柔らかく、かぶりつけずに途中から箸を使って食べました。
半蔵餅はたいへん美味しくて、何度もリピートしたくなる癖になる味。おすすめです。
八丁味噌を生かしたメニュー
三河人のソウルフードのどて飯
最初はそのまま食べて、次に山椒をかけて食べて、最後に辛子をつけて食べて、ひつまぶし風に食べるのも良し。
味噌ダレがたっぷりかかったどて飯は美味でしたが、私には量がちょっと多すぎました。
なかなかボリューミーで若干食べるのに苦労し、お腹いっぱいでちょっと苦しくになりました。男性なら、ちょうどいい量なのかもしれません。
どて飯だけでなく、三河八丁味噌を生かした味噌カツ定食や味噌田楽定食(ただし菜飯ではなく白飯)、味噌煮込みうどんや岡崎味噌ラーメンといったメニューもあります。
岡崎味噌ラーメン
メンマと分厚いチャーシューの甘みが、ややピリ辛仕立ての赤味噌スープによく合っていました。
味噌ラーメンに赤味噌使うって、びっくりなんだけど!でも美味しいからO.K.
\ 季節限定の甘味もおすすめ /
ひょうたんや
二の丸にあるひょうたん屋では、五平餅やみたらし団子等を売っています。
小腹がすいたときに食べ歩きするのにちょうどいい!
ひょうたんやの五平餅
ひょうたんやの五平餅は受け皿がついています。
上記の桜茶屋とはタレのかかり方が違い、すりゴマを使用しています。
ごまの形状が違うだけで、風味も食感も変わります。
立礼席・葵松庵・城南亭
菅生曲輪にある立礼席・葵松庵・城南亭は静かな場所。
葵松庵と城南亭は茶会や集会専用で使用される場所ですが、立礼席は一般のお客様でもちょっと立ち寄って、一服いただくことができます。
土日限定の家康ロールとお抹茶
他のお菓子メニューもありますが、せっかくなので、土日限定の家康ロールをいただきました。
「岡崎おうはん」という岡崎地鶏卵と、「旧式三河みりん」を使用したお菓子だそうです。
岡崎城公園の喧騒を離れて静かな場所でいただくお茶とお茶菓子は、また格別のものがありますね。
アンケートに答えしたら、岡崎城コースターをもらえました。
本丸茶屋
休憩所ですが、たま~~~~~~にお菓子を売っています。だいたい売っていない。
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