2026年5月5日、愛知県新城市の長篠城跡で開催された「第61回長篠合戦のぼりまつり」に、今年も行ってきました。
長篠合戦のぼりまつりは、毎年5月5日に長篠城跡で行われるイベント。
天正3年(1575年)の長篠・設楽原の戦いで亡くなった兵士たちの霊を弔うという名目で、昭和40年代に始まった地域振興イベントです。
長篠・設楽原の戦いは、織田信長・徳川家康連合軍が武田勝頼軍を壊滅に追いやった戦いとして知られ、特に織田・徳川連合軍による鉄砲を用いた戦術で有名ですね。
長篠合戦のぼりまつりは、2026年で第61回を迎え、地域の歴史を伝える「町おこし」イベントとして定着しています。
第二次世界大戦後から始まったお祭りを「伝統」と言えるのかどうかは疑問ですが、私はありだと思っています。
本記事では、そんな長篠合戦のぼりまつりの様子をレポートします。
アクセス・駐車場情報
長篠城の駐車場はイベント会場として使用されるため、車で来場する場合は臨時駐車場を使用してください。
- 駐車料金:1,000円
- シャトルバス:臨時駐車場からイベント会場まで運行
シャトルバスから見る景色は、長閑な田園風景の中に長篠合戦のぼりまつりののぼりが、沿道を飾る様子。
祭りへの期待が膨らみます。
バスは医王寺の駐車場でUターンし、乗降口へ。
長篠城の駐車場エリアにはキッチンカーが軒を連ね、博物館前はサブステージ、本丸跡地がメインステージになっています。
お土産・飲食店ブース

この日の駐車場は、キッチンカーおよび愛知県各地の観光協会が観光PRのためのブースを開いています。
- 飲食店
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- ケバブ
- 五平餅
- お好み焼き
- 唐揚げ
- チュロス
- フライドポテト
- などなど
人気のあるキッチンカーは、午前中に売り切れてしまい、狙っていた唐揚げが食べられずじまいでした。
我がソウルフードの五平餅は食べましたけどね。
- 観光協会
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今年の大河ドラマ「豊臣兄弟」の時代は戦国。観光協会のブースでは、「どうする家康」のときほどではないにしろ、PRにも熱が入ります。
- 豊中市観光協会
- 桶狭間の前に今川義元が陣を張った沓掛城
- 桶狭間合戦祭りのPR
ここで販売されている「桶狭間の戦いスポーツTシャツ」は、私のお気に入り。大会後の着替えとしてよく着ています。スポーツ大会は、選手にとって下剋上もありうる戦場ですからね。
城主 城山塔子桶狭間合戦祭りに行きたいと思っても、毎年他の予定と被ってしまって行けないんだよね。
- 東浦町観光協会
- 徳川家康の母於大の方のPR
もちろん、地元新城の観光協会も地元の名産品をPRしています。
- 豊中市観光協会
メインステージの見どころ(本丸跡)
メインステージでは、鉄砲隊の演武や、和太鼓の演奏、詩吟奉納、具足弓演武などが行われます。
紅太鼓
紅太鼓は、女性のみで結成された和太鼓チーム。
男性の長篠陣太鼓チームとは対照的に、女性らしい華やかさと優しい響きが特徴です。力強さよりも繊細さを感じさせる演奏で、観客を魅了します。
火縄銃演武
長篠・設楽原鉄砲隊による火縄銃演武は、祭りのハイライトの一つ。
過去には日本前装銃射撃連盟や米沢藩古式砲術保存会を招いての演武が行われた年もありましたが、2026年は地元の鉄砲隊のみの演武となりました。
鉄砲隊が身につけている甲冑は実際に20~30kgもあり、これを着用して火縄銃を扱うのはかなりの重労働。
戦国時代の兵士たちが、このような重装備で戦場を駆け回り、火縄銃を撃っていたことを考えると、いかに過酷であったか想像できます。
鉄砲隊が掲げる旗の模様について、上部にはそれぞれの隊員たちの家紋、下部には馬防柵をイメージした柄が施されています。
軍旗にも、長篠・設楽原鉄砲隊らしいこだわりが垣間見られます。
長篠陣太鼓
紅太鼓が女性たちの和太鼓グループなのに対し、こちらは男性たちのみの和太鼓グループ。
先程の女性らしい優しい太鼓の響きとは違い、男性らしい力強く激しい響きが特徴。周囲の山々に太鼓の音が木霊し、いい響きになって返ってきます。
この日は天気の状況が良かったのか、例年になく太鼓の音がよく響き渡っていました。



以前は鉄砲隊の演武目的に来ていましたが、最近は和太鼓の演奏を聞く目的でこのお祭りに来ているようなものです。
若いメンバーが加わり、より力強く一糸乱れぬパフォーマンスは、圧巻です。
映像からはその魅力が伝わりませんので、できれば現地で力強い和太鼓の轟きを、ぜひ鑑賞していただきたいものです。
潤玲鳳 書道パフォーマンス
長篠陣太鼓と、書道家潤玲鳳とのコラボレーションパフォーマンスは初の試み。
太鼓の響きに併せて筆を滑らせ、「長篠」の文字を力強く書き上げます。
武者行列と写真撮影会


鳳来総合支所から長篠城址までの約2kmを、戦国武将と姫たちに扮した参加者が練り歩き、その後撮影会が行われます。
写真撮影会
武者行列参加者の皆さんが本丸に到着し、一連の挨拶等が終わったら、サブステージにて写真撮影会が行われます。
一緒に撮影できるのはこのときだけ。
でもよく見ると、長篠合戦のぼりまつりの武将たちに混じって、岩崎城甲冑隊などの、他の場所から来た武将さんたちがいました。





日本城まつり in 名古屋で見かけた本多忠勝様と井伊直政様、小忠勝くんがいました。
この方達はサブステージに登壇こそしませんが、快く写真を撮らせてくれました。
武者行列の参加方法
武者行列の参加者は、毎年3月頃に新城市観光協会の公式サイトにて募集が行われます。
- 武将役:15名
- 姫役:4名
- 開催年の4月1日時点で中学生以上
- 県内外・国籍不問
- 性別不問
戦国時代の甲冑を着て、武将になりきって行列に参加できる貴重な機会です。興味のある方は、ぜひ応募してみてください。
姫役は4名と少ないと思われるかもしれません。しかし武将役を男性に限定しているわけではないので、姫役の女性が埋まってしまった場合は、女性でも武将役をできます。
実際に、2024年は鳥居強右衛門と武田勝頼は女性の方でした。
国籍も不問ですので、織田信長を欧米系外国人の方がやっていた年もあります。
サブステージの催し物
サブステージでは、訪問客参加型の催し物が開催されています。
絶叫強右衛門コンテスト
このコンテストは、長篠・設楽原合戦の英雄・鳥居強右衛門の伝説にちなんだユニークな企画です。
長篠城が武田軍に包囲された際、城主・奥平貞昌の命を受けて岡崎城の徳川家康に援軍要請に向かった人物。帰路、武田軍に捕らえられ磔にされながらも「援軍が来るぞ!」と城兵に叫んだ忠義の武将として知られています。
コンテストでは、板にロープを付けた簡易的な装置に腕を通し、声の大きさを競います。
ちなみに、強右衛門が実際に叫んだとされる場所から長篠城へ声を届けるには、130デシベルが必要とのこと。これは人間が耐えうる限界音に近い音量で、緊急サイレンやジェット機の離陸音、鼓膜が破れるレベルです。
本当にそれほどの大声が出たのかどうか、伝説なので定かではありませんが……。
優勝者の記録は86デシベル。パチンコ店内の音と同レベルです。
「援軍が来るぞーーー!」と強右衛門になりきって叫ぶもよし、愛を叫ぶもよし、思い思いの絶叫を楽しめるイベントです。
徳川家康と服部半蔵忍者隊演武
昨年に引き続き、名古屋城から服部半蔵忍者隊の方々が援軍に駆けつけてくださりました。なかなか名古屋城まで見に行けないので、こういう出張演武は嬉しいですね。
いつか名古屋城で、名古屋城のおもてなし武将隊の演武と、忍者隊の演武を見てみたいものです。
フィナーレの餅まき


鳥居強右衛門は、長篠城から岡崎城まで援軍要請に向かい、再び長篠城へ戻ってきました。その距離、約60km。
この伝説にちなみ、朝6時に岡崎城を出発し、長篠城を目指すマラソンが毎年開催されています。
ランナーが到着すると、祭りのフィナーレとして「お館様拝領餅まき」が行われますので、拾ったお餅やお菓子を入れる袋は必ず持参しましょう。
今年の戦利品のお餅とお菓子。お餅はぜんざいにして美味しくいただきました。
まとめ
長篠合戦のぼりまつりは、戦国時代の歴史と文化を体感できる貴重なイベントです。火縄銃の轟音、和太鼓の響き、武者行列の華やかさ、そして強右衛門の叫び声。五感すべてで戦国時代を楽しめる一日でした。
歴史好きはもちろん、ファミリーでも楽しめる内容となっています。来年の5月5日は、ぜひ長篠城へ足を運んでみてはいかがでしょうか。
私はこの前日に、岡崎城のイベントに行っていたので、岡崎城から長篠城へ、鳥居強右衛門の援軍要請を受けて長篠城へ行ったような気分になりました。


- 住所:愛知県新城市長篠字市場22-1
- 開館時間:9:00〜17:00
- 休館日:火曜日(祝日の場合は翌日)
- 入館料:大人220円
長篠城の歴史や御城印については、こちらのページをご覧ください














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