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大河ドラマ『どうする家康』第6回に登場する城郭たちと感想

『どうする家康』第6回のタイトルは「続・瀬名奪還作戦」。

今川に降伏しなければ瀬名(有村架純)の命はない。追いつめられた元康(松本潤)は、本多正信(松山ケンイチ)の瀬名奪還の秘策に、再び望みを託す。奇跡は起こるのか?

舞台は戦国時代。当然のことながら多くの城郭たちが物語には登場します。

本記事では『どうする家康』第6回に登場する城郭たちを紹介し、物語の背景などを城郭の観点から補足解説いたします。

第6回の見どころは、「忍者の活躍」とキーワード「父上」。

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目次

『どうする家康』第6回に登場する城郭たち

  • 岡崎城
  • 上ノ郷城
  • 名取山なとりやまの陣
  • 今川館(駿府城)
  • 吉田城

三河統一に向け、上ノ郷城の戦いが描かれる回。

岡崎城

城下に住んでいる元康の母の於大の方。戦準備として、岡崎城の台所では、於大の方の号令で戦に向かう兵士たちのために握り飯を作っています。

於大の方

勝て、勝て、勝て、そう念じながら握るのじゃ。

岡崎城のどこに当時の台所があったのかはわかりません。

男たちを戰場に送り出す女たちは、このような準備をして、夫や息子たちが無地に帰ってくることを祈っていたのでしょうね。

於大の方が「勝て、勝て、勝て」と念じなら握るお結びは、その後、瀬名、お愛の方へと引き継がれるのでした。

岡崎城について詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。

上ノ郷城

上ノ郷城は、(甲賀こうか)忍者の活躍により落城した城。ドラマでは伊賀衆こと服部党も活躍しています。

上ノ郷城

三河湾を背景に、堅固な山城の姿がCGで再現されています。

城主 城山塔子

曲輪くるわ配置が南北逆のような気もしますが、気にしな~い。

現在の上ノ郷城は海岸からそこそこ離れてしまっていますが、当時はもっと近くに海岸線があったのでしょう。ドラマでは、本多忠勝軍は船を使って海から上ノ郷城に近づき、攻め込んでいました。

上ノ郷城から遠くに三河湾を望めますが、ドラマとは海への距離感が違います。

ドラマでは鵜殿長照うどのながてるは城で自害します。しかし伝説ではありますが、上ノ郷城落城後、鵜殿長照が逃げる途中で転び、転んだところを伴与七郎ばんよしちろうに討ち取られたといわれる「鵜殿坂」が近くにあります。

上ノ郷城について詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。

今川館(駿府城)

今川館こと駿府城は、今回は少しだけ登場。

兵士を集める氏真

兵士を集めて、松平を討つべく三河へと進軍。

駿府城について詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください。

吉田城

豊川の対岸からみる吉田城

『どうする家康』では吉田城の名前は登場しますが、城の姿はあまり登場しません。『どうする家康』で吉田城の全景CGが登場したのは、唯一ここだけです。

吉田城の櫓から観る豊川の流れ

ドラマの背景に登場する豊川の流れが、実際の豊川の流れのままなので、嬉しくなりました。

城主 城山塔子

見覚えのある流れすぎる♪

吉田城鉄櫓から見た豊川の流れ

ドラマに登場する豊川の流れとほぼ同じ。

吉田城について詳しく知りたい方は、下記記事をご覧ください

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第6回「続・瀬名奪還作戦」のあらすじ

於大の方は、夫の久松長家を攻め手の大将に推薦。前半部分は、於大の方がかなり出しゃばってきています。

於大の方

見事攻め落とした暁には、上ノ郷城、我が夫にお与えください。

長家は於大の方に強引に連れてこられた上に、大将にさせられてキョドっているところが良い。久松長家だけでなく、家康と家臣たちもびっくりしてキョドっているところも面白い。

久松長家が上ノ郷城合戦に加わり、その後、上ノ郷城の城主になったのは史実。

登場人物
  • 関口氏純
  • 瀬名
  • 松平元康
  • 鳥居元忠
  • 服部半蔵
  • 今川氏真
  • 本多正信
  • 石川数正
  • 酒井忠次
  • 伴与七郎
  • 女大鼠
  • 大鼠
  • 於大の方
  • 本多忠勝
  • 榊原康政
  • 平岩親吉
  • 本多忠真
  • 登与
  • 久松長家
  • 岡部元信
  • 鵜殿長照うどのながてる
  • たね
  • 鵜殿氏長
  • 鵜殿氏次

台詞はないのだけれど、岡部元信の行動が優しいです。

  • 本多正信は鵜殿長照の息子たちを生け捕りにし、人質を交換する作戦を申し出る
  • 今川氏真は鵜殿長照を救うべく家臣を集め、関口一家を縄で縛った状態で連れて行く
  • 伊賀衆と甲賀衆により、上ノ郷城に火が放たれ、上ノ郷城は落城
  • 鵜殿長照は自害、息子の氏長・氏次兄弟を服部党が生け捕りに
  • 石川数正が今川氏真との交渉に向かう
  • 今川氏真は関口家を斬り殺そうとするが、巴にたしなめられ、思いとどまる
  • 吉田城下の豊川にて、人質交換が行われる。

鵜殿長照は、第1回で大高城を守っていた武将。第1回から登場していました。その長照が討ち取られる回です。

斬り殺そうとする氏真とそれをたしなめる巴

石川数正が今川氏真のもとへ交渉に行きます。

しかし交渉も虚しく、激しく感情を高ぶらせた氏真は、石川数正はもちろんのこと、瀬名と子どもたち、関口一家も斬り殺そうと岡部元信に命令します。

しかし岡部元信はなかなか切ることができず、なかなか切ろうとしないことにしびれを切らした氏真は、元信から刀を奪って数正を切ろうとします。そんな時、今まで関口家は今川氏にお仕えするものと主張していた巴が

みっとものうございます、お館様

と言い出し、氏真はたしなめられます。

覚悟を決めた人というのは、「怖いもの知らずの無敵の人」になるものですね。腹の座り方が違います。

第6回「続・瀬名奪還作戦」の感想

陣太鼓が鳴り響く中、戦場へと向かう兵士たち。

上ノ郷城攻め

梯子を掛けて山城に登り攻めようとする攻撃兵に対し、守備兵は鉄砲や弓矢だけでなく、石礫を投げ落として攻撃兵を撃退。

山城攻めがリアルに描かれていて良き。最初の久松軍の攻撃では落ちず、夜に忍びを使って落城させました。

城主 城山塔子

初期の史料では甲賀忍者、後の時代の史料では伊賀忍者も活躍しているのが上ノ郷城合戦。伊賀忍者は後付ではないかと言われています。

ドラマでは、伊賀も甲賀も両方活躍させています。

榊原小平太康政の初陣

史実によれば、榊原康政の初陣は三河一向一揆のときですが、ドラマでは上ノ郷城の戦いが初陣になっています。

城主 城山塔子

ドラマを面白くするために、一足早く初陣をさせたと考えておきます。

貧しくて具足を揃えることができず、友の家を駆けずり回って揃えたという、ツギハギだらけで統一感のない「ちぎれ具足」は、最初から立派な装備が揃っている本多忠勝と対比されているのもいいですね。

同い年の本多忠勝にライバル心を燃やして忠勝軍に入り、一緒に戦っているのは良き演出。演じ方も少年っぽくて可愛い。

本多忠勝

お前なんぞ助けぬぞ

と言いつつ、小平太のピンチにはちゃんと助ける「ツンデレ忠勝」。仲良いな。

人質交換

生け捕りにされた鵜殿兄弟

身を投げた鵜殿兄弟に鎖を投げて絡ませて生け捕りに。

城主 城山塔子

鵜殿兄弟2人分の体重を1人の忍者が支えているのですけれど、物理的に可能なの?

腕の力で体重を支えることはできても、草鞋わらじと木の板との摩擦力だけで維持できるのかと?小一時間問い詰めたい。

ちなみに、『三河物語』にある人質交換は、

石川伯耆守(数正)は「幼い若君おひとりを殺させるなら、おともする者もない。(中略)わたしたちがまいってお最期のおともをしよう」といって駿河へくだった。

そんなおり「鵜殿長持の子供と人質がえにしよう」といってよこしたので、(中略)石川伯耆守もおともして岡崎へお戻りになる。(中略)「(今川)氏真は、さてさて阿呆か。竹千代様を鵜殿とかえるなどというばか者か」と言われた

『三河物語』

とあります。人質交換をした後、人質のことを気にすることなく家康は牛久保、吉田に攻めより、駿河方も吉田を本拠地として進軍。

著:大久保彦左衛門, 翻訳:小林賢章
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ということで、三河物語ではドラマとは順番が逆。

城主 城山塔子

順番が逆だけれども、ドラマが面白ければそれで良し。

川を渡って交換する演出も良き。

豊川を渡っての人質交換のシーンは、

  • 瀬名が武田との内通を疑われて自害
  • 石川数正が豊臣へ出奔
  • 鵜殿兄弟は家康の臣下となる

という歴史を知っていると、後に起こることを暗示しているシーンにも見えてきます。

家康臣下となった鵜殿氏長は、二俣城城主になっており、この二俣城では家康の嫡男信康が自害しています。

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